Jun Yamamoto音楽を語る

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クラシックのおいしいところをつまみぐい https://jun-yamamoto.wixsite.com/jun-yamamoto

Debussy Reflets dans l'eau (3) 最終回

25小節目からは全音音階全開である。

⑨の部分は、ブロックコードの半音平行移動の形。31小節目の後半は、バスのb a as g に従って、b e g という和音が半音ずつすべり降りてくる。

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⑩のところ(36小節目)はアルペジオになっているが、冒頭の音型の再現である。Gb Fm Ebm7(Gb抜き)が連続して冒頭部分を回想させる。

 

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⑪44小節目からはバスに全音音階の旋律が現れて上行し高揚する。49小節目に至って調号が全部はずれるが、同じ全音音階が続く。C# aug/Bの形になっている。

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50小節目から、C#aug/B, B7(9), D7/A, G#7(-9)と属七和音系の和音を連ねて(バスは B A G# と順次下行)ついに、⑫57小節目において、劇的な4度下行(5度上行)により、E♭上の長三和音に達する。

 

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そのあとは、属七和音のヴァリエーションに全音音階を加えた進行が続き、⑬66小節目に至って調号はシャープ三つになる。ここでのF#m - Dm という連結は独特の風合いをもっている。

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⑭では、安定したAの長三和音の上に四六の和音の形で、C#m B A が平行移動するという形になっている。これも特徴的でかつ効果的である。全体としてはAのリディアンを感じさせる。

⑮に至るところはA Cm という連結でこれも耳をそばだたせる。

⑯はEbm/Ab というポップスではおなじみのドミナントの形に、同じく四六の和音が平行移動する(B♭m7, A♭, G♭)。

⑰はテーマの再現である。少々和声は変わっているが移動ドで ドソレ・レラミというテーマは同じである。

 

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⑱の左手から右手に受け渡される音型は、なんとなく耳なじみのあるもので、⑥の音型とか、60-61小節目の音型とかを想起させる。

⑲の低音部はB♭♭とD♭の2オクターブ重ねであるが、旋律は変ニ長調であり、Aの上にDes durが乗っているような、複調的なイメージがある。

曲はG♭、E♭、を経由して、D♭・A♭の空虚5度の上に静かに終止する。

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