2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
前のエントリーの続きです。 始まって3分の1くらいのところで妙にロマンティックなパッセージがあるのですが、これも細かく見ていくとやっぱり一筋縄ではいきません。最初の部分の調性は間違いなくBb minorですが、だんだん後の方になるとあいまいになって…
シェーンベルクが十二音技法になる前の作品。一応ニ短調で始まるのですが、到底一筋縄ではいかない。どれが倚音でどれが掛留でどれが和声音なのかわからない。 一応、非和声音と思われる音に赤丸をつけてみましたが… 導音や七度音も解決されずに放っておかれ…
プロコフィエフの交響曲としては、1番(古典交響曲)、5番が有名かと思うが、この7番も名曲だと思う。これはプロコフィエフ晩年の一種悟りというか、青春への憧憬というか…モダニズムを追及した末にたどり着いた、新しい新鮮な調性の世界である。次に示すの…
先日の続きでございます。 嵐を経てめでたくA Majorに着地したところで、第3のメロディーはやや変形されて登場します。前回登場時のように調性があいまいになることなく、今回ははっきりA Majorで出てきます。但し、添えられている和音は一筋縄ではいきませ…
超有名曲です。ラフマニノフと言えば、ピアノコンチェルト、しかも第2番という方が多いと思います。一部、第3番を好きという方も多いだろうけれど、やっぱりラフマニノフといえばこの曲でしょう。第一楽章冒頭は有名なピアノのソロのイントロですが、これが…
松任谷夫妻も対斜には寛容だが、小田さんのは傍若無人、メロディー無視でとっぱずれたコードを当てる点ではいっそ清々しいくらいである。典型的なのがこの曲のこの部分。無茶である。
ショスタコーヴィチの音楽を最初に聞いたのがこの5番交響曲。それはそれはショックだったですねぇ。プロコフィエフとはまた違う新鮮な調性感があり、強烈なドライブ感がある。 ショスタコーヴィチの楽譜は著作権が切れていないのでimslpでは手に入らないので…
みんな大好きショパンの「別れの曲」である。「別れの曲」という愛称はショパンに関するドイツ映画"Abschiedswalzer"(直訳すれば「別れのワルツ」)の邦題からきているのだそうで、そもそもこの曲は4分の2拍子だしちょっと的外れではあるが、まあ細かいこと…
1996年に発表したマンデルブロ四重奏曲を、そろそろほとぼりも冷めたと思うので再掲します。今聴きなおしても、割といいんじゃないかと思っています。 楽譜はこちらにあります。 【 演奏時間 】2分48秒 FMIDICLA MES 5 #407 に、マンデルブロ集合で音楽が…