2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ブラームスのピアノ協奏曲第一番というのは、ずっと敬して遠ざけてきたところがある。 なんと言っても1857年完成だから、ブラームス弱冠22才。暗い情熱にあふれかえっていて、到底消化できない感じがしていたからである。 それが、やっとじっくり聞いてみよ…
グリーグのピアノコンチェルトの第一楽章のカデンツァのところ。 DmからE7の動きは原調のイ短調、次のGm7からA7の動きは下属調のニ短調になっている。E7にはいる直前のD#の音は倚音でEに解決する。A7の直前のG#も倚音でAに解決する。 次のBbの和音は、イ短調…
あの印象的な第一番にくらべて、演奏機会の圧倒的に少ない、気の毒な曲である。CDも出ているが、第一番が数え切れないのに対し、ごくわずかである。 作曲の経緯などはWikipedia に詳しいので省略するとして、第一楽章の最初のテーマだが、私は長年勘違いして…
この曲の冒頭は絃楽器とファゴットのユニゾンなのだが、転調が多く、これをソルフェージュで初見視唱の課題に出されたらつらい。音はこちら。 単旋律で聴いていると40番交響曲の第4楽章にもそういうところがあるが、ほとんど12音音楽である。番号を振っ…