2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
大バッハには足下にも及ばないが、音楽の捧げ物にある、無限上昇カノンを真似して、小さなモデルのようなカノンを作ってみた。大バッハに敬意を表して、三声でソプラノが自由声部、下二声がカノンになる形を踏襲した。バッハのものは8小節もあって、長二度ず…
「音楽の捧げもの」から5度のカノン。上声はフリードリッヒ大王のテーマの変形で、その下にニ声の5度のカノンが形成される。バッハが書いたのは下の譜面だけで、一種の謎かけになっている。 下の段に二つの音部記号が書かれており、最初のヘ音記号はあそのま…
みんな大好きチャイコフスキーの第5交響曲の第二楽章。49小節目からのひとくだりですが、ここだけでもアイデアが豊富に詰まっています。音はこちら。 例によって、主調のDから下降するバスラインは8小節めの頭までひたすら下降していき、次は2小節これを取り…
シェーンベルクの室内交響曲は前にも齧ったが、もう一度。練習番号77、viel langsamerになるところ。 この曲全体が、完全4度の積み重ね和音のスタディといった趣ですが、ここでは完全4度重ね和音を通常の3度重ね和音に接続するという例を見ることができます…
ラジオで流されている新宿★合会計事務所さんのCMが気になってしょうがない。具体的にはBGMで流れるヴァイオリンの旋律なのだが、 コードネームは私が便宜的につけたもので必ずしもこの通りではないと思うのだが、この14小節目のEb がすごく気になる。書いた…
この曲、歌詞(岩里祐穂)は「男の見果てぬ夢」みたいな感じですが、歌として大変よくできていると思います。下に一番の歌詞を示しますが、この「呼ぶけれど」のところが、「世界が開けるような感じ」がするのですが、これがIV度へのII-Vアプローチで、しか…
ムソルグスキーの展覧会の絵の2曲目のGnomus(小人)の終わりのところはcon tutta forza で一気呵成にvelocissimoで駆け抜ける。右手左手の単音・ニ旋律だけだが、効果的に書いてある。基本的にはこの5小節は主和音のEbmで、あとはコアになる音への修飾に過…
伊東ゆかりさんの「メモリーズ・オブ・ミー」は2013年にリリースされたセルフカバーを含むカバー・アルバムで、12曲中9曲がDavid Matthewsの編曲、ピアノも弾いてますよというのが売りだが、残りの3曲は上柴はじめさんのアレンジで、「ゆうべの秘密」はその…