ビゼーの「アルルの女」第二組曲の冒頭の曲の終わりに近い部分だが、ビゼー先生結構急進的な音の使い方をしておられる。aと記したのが倚音(appoggiature)だが、譜例の7小節目のhis なんかなかなかのものである。(長三和音の4度#にあたる)
ブルックナーの5番交響曲の終楽章に出てくるコラール風のテーマ。しつこく何度も繰り返される。テーマ自身に長三度上への転調が含まれているので、曲全体もどんどん転調していくことになる。
1992年平松愛理さんの「部屋とワイシャツと私」のさびのコード進行は美しい。各音が半音あるいは全音で順次下行する。もう、スージー鈴木さんが言ってるかもしれないけど。 同じく(in C) F#m7(b5)から入る、メンデルスゾーンの結婚行進曲(「真夏の夜の夢」…
Official髭男dism/Pretender の大サビのコード進行 Ab | Eb/G C7 | Fm7 |Ebm7 Ab7 | Db | Cm7 | Bbm7 | Eb7 | キーはAb で I - V III7 (ここは一時的にキーFm) VIm7 Vm7 I7 (ここはポップスの王道、IV度への II-V7 進行) IV IIIm7 IIm7 V7 キーFmになる…
2024年3月2日の「題名のない音楽会」で小林愛美さんがショパンの幻想即興曲作品66を弾いておられて、あっと思ったのである。最近はこっちが正になったのか。(上が今日聞いた版。下が私が覚えている旧来版ブライトコプフ)しかし、60小節目は下の譜面で弾い…
バルトークのピアノ協奏曲第3番第二楽章で、もっとも緊張度の高まる部分だけど、たいして複雑なことをしてるわけではないのだが、効果的です。
ベートーベン先生のむりやりな転調。第3楽章から。 同じく、その2。第5楽章から。
二つに分かれて、一方は半音で上昇し、一方は通常の解決をする属七の第七音。
シェーンベルクの「浄められた夜」でもっとも印象的な増三和音。 KM先生に教えていただいた、ベートーベンにおける第3音上の属和音使用の先行例。
Ravelのスカルボの35小節目。メロディの二拍目はEで、左手も二拍めまでEなのに、突然3拍目以降がE#になるのがどうしても解せない。メロディはD#のフリジアン。このEがE#になるタイミングと声部がどうしても気になる。 C#7に持っていくにしてもせめてもう少し…
今年のオーケストラ・プロジェクトは東京オペラシティ コンサートホールにて、山本準の『ディナミカ・インプルシヴァ~オーケストラのための~』が初演です! オーケストラ・プロジェクト 2023「リゲティ生誕100年、ラフマニノフ生誕150年、ロマンの断絶を超…
リヒャルト=シュトラウスのヴァイオリンソナタ作品18は、第二楽章のこの部分をどのくらいいやらしくルバートするかで、演奏の質が違ってくる。
冒険者たち(Les Aventuriers)は小学生の時にみて、強烈な印象を受けました。当時、ピアノの練習はそっちのけで、歌謡曲などの自己流ピアノに邁進していた私は、ほとんどの曲はドミソ、レファラ、ミソシ…シレファ、ときにはミソ#シの和音で伴奏できること…
このテーマ音楽は実にキャッチ―です。ほんのちょっとの間、属調に転調するだけなんですが、大変効果的です。作者は音楽担当の眞鍋昭大さんですよね?
Meno mossoから後の、キラキラした加工音型。上段はただ、分散和音を両手のユニゾンにしたもので、下段がショパンのオリジナル。右手だけに○印の部分倚音ないし経過音を配してキラキラ感を出している。ちょっとしたことなんだけど、効果絶大のショパンマジッ…
減七和音の連続にすぎないのだが、ベートーベンにしては(失礼)繊細な進行。
動画が公開になりました。日本の作曲家2022 世の終わりに寄せて-メシアン没後30周年-第1夜 acoustics の拡張 2022年10月31日(月)東京オペラシティリサイタルホール から山本 準「廃墟/薄暮/影」 ピアノとMAXのための大崎 結真(Pf)北爪 裕道(エレク…
山本準作曲「ディガンマ~オーケストラのための」の動画がYouTubeで公開されましたのでお知らせします。 演奏は山下一史指揮、愛知室内オーケストラ、昨年(2022年)11月2日にサントリーホール大ホールで行われました。初演です。 youtu.be
マーラーの第4交響曲。第3楽章、練習番号7の直前の第二ヴァイオリンとヴィオラ、F# E D# C# B A と降りてくるところ、伴奏はB#を含んでいるけれども明らかにAmの和音であるだけに F# E D C B A でないところが、調性をあいまいにしていますね。
和声的に興味深い、ハイドンの弦楽四重奏「ひばり」"Lark"からのパッセージ。
某氏に指摘された、BoAさんの「メリクリ」(2004)の転調問題。サビの「ずっと~ずっと~」に入る直前のコード進行だが、 主部はキーGbで、Db Eb Ab と動いてサビのAbメジャーに転調する。 ここがトリッキーに聞こえるのは、Dbが主調の属和音であるのに対し…
全作初演演奏会のお知らせです。 2023年1月20日(金)開演18:30台東区生涯学習センター ミレニアムホール 日本音楽集団 PRO MUSIC NIPPONIA 第238回定期演奏会 日本作曲家協議会(JFC)共催企画「作曲家との火花」にて 山本準/「いざ出でむ雪見にころぶ所ま…
愛知室内オーケストラによる新作初演のアナウンスが出ましたのでお知らせします。 2022年11月2日[水]18:45開演サントリーホール 大ホール特別演奏会指揮:山下一史 オーケストラ・プロジェクト for Chamber Orchestra (プログラム) 山本準:ディガンマ…
このフーガは大変複雑である。テーマからしてすべて倚音とその解決の組み合わせになっている。 この答唱が、本来属調で、5度高く(4度低く)出て、冒頭二つの音については変応し、終結部も原調に戻るために変化するのはいいとして、途中から4度高く(5度低く…
サン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト」の第二楽章で、ピアノがフシギな音で演奏するところ。長三和音を平行移動させているだけなのだけれど、左手の根音をmfにして、右手の倍音部分をppにしてあるので、ピアノじゃないような音がする。 【追記】これ…
David Fosterの "Grown-up Christmas List"ですが、原調はDbメジャー。ころころ転調して目がちかちかするので半音下げさせてもらいました。これで臨時記号5つまでに納まる。(笑)。 テルミン・バージョンがこちら。 youtu.be
毎日繰り返されるラジオ体操。特に第一番のこの部分は許しがたい。 コードC(IV度)を保持しながらトップが h > a と動くのが無理な上に、a の部分は a e a という空虚な和音でつながり無視も甚だしい。これはいけません。 せめて、赤枠部分を Am とし、hを9…
バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻、ホ長調のフーガである。Sが主唱、Rが答唱、rは掛留音、pは経過音である。あとは簡易的にコードネームを付した。大バッハがすごいのはこの自由さである。
TBSテレビ金曜ドラマ『MIU404』の主題歌「感電」の後半部分、「肺に睡蓮、遠くのサイレン」の部分の「時空のゆがみ感」はどうなっているのか。微妙な音遣いなので楽器meとも意見があわないのだが、おおよそこんな感じかな。 Ab7 B7 | E7 A7 | E Eb7 | Abm - …