2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
シベリウスの第3交響曲の第3楽章。練習番号8の手前のところ。ほぼ全員で8分音符3つのモチーフを繰り返しながら上がっていくところなのだが、ちょっと変わった響きを持っている。 上の譜例(音はこちら)の10小節目だが、Gb になっている。ここの和音はCの保…
ヒンデミットのKammermusik 第1番。 第一楽章からして相当ユニークかつ攻撃的な音楽で、木琴(Xylophone)が大活躍するのだが、ピアノも結構すごいことが書いてある。これをやらないとあの響きにならないのですね。左手でEb minor 右手で D Majorを手を交差さ…
バルトークの弦楽四重奏曲第5番の第一楽章の180小節目から8小節。 これは既に何度も出てきているモチーフだが、改めて全楽器の斉奏で示され(A Cb B C D Eb) このあと15回、「入り」がある。 1 A から 上行 2 D# から 上行 3 Eb(D#) から 下行 4 A から 下行…
はてなブログって、今までの記事の一覧というのが見にくいですね。 面倒なのでこの辺で一度、リストを作りました。もう自分でも何を取り上げたかわからなくなっているので、次に書くときに「これは書いてないよな」という確認用に使おうと思っています。ご参…
バルトークの6曲の弦楽四重奏曲はどれをとってもすばらしいと思うが、特に5番が好きだ。 第一楽章の14小節目からの一節だが、いかにも対位法でございという顔をしているのだが、よく見てみるとよく言えば融通無碍、悪く言えば結構ご都合のなんちゃって対位法…
Poulenc の4手のピアノ・ソナタ再び。第一楽章冒頭部分。 これ、ぜったいバカにしてるよね(笑)「おーばけなんだ、おーばけなんだ、おーばけなんだけれど…」 www.youtube.com
5月に初演する拙作、「弦楽四重奏のためのアラベスク」。こちらが、プログラム・ノートになっております。まず第一楽章ですが、================第一楽章 Correntemente 波打ちながら連続する16分音符6つを単位とする流れを中心として、これに附点8分音符お…
ドイツロマン派の終わりはどこなのか。ワーグナーのパルジファルが1882年、ブラームスの最後の交響曲が1885年である。ワーグナーは1883年に死に、ブラームスは頑張ったが、1897年に死んでいる。シェーンベルクが「浄夜」を書くのが1899年、まさに20世紀の前…