2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
シェーンベルクの作品番号の若いものには好きな曲が多い。これもそう。 編成が斬新だったので当時は賛否両論あったようだが、それ以上に音の使い方がすごい。 だいたい、ホ長調と銘打ってあり、最初にホ長調の調号がかいてあるのに、ハナからこれである。と…
この作品がNHKの朝のFMの番組で流れていて、「おお!」と思ったのが、鍋島作品を認識したはじめ、であった。すみません、遅くて。 大きく上下に展開したピアノのC音の強奏から始まるこの曲は、アルトサックスの最初の4つの音、C E D Bb これでノックアウトさ…
『ワルキューレの騎行(Ride of the Valkyries)』は、ワーグナーの楽劇 『ニーベルングの指輪』の第一夜 楽劇『ワルキューレ』の第三幕の前奏曲です。 このブログ、手当たり次第にいろいろなものを取り上げてきたので、筆者自身も何をいつどういう形で取り上…
ハンコックがMaiden Voyageというアルバムを出したのが1965年。ここで聞くことのできるイディオムを多少なりとも消化するのに50年かかっているとはなんたることであろうか>ワシ 日本のピアニストでも坪口昌恭さんあたりは、ハンコック節を完全にマス…
ネット上に、非和声音について、日本語とフランス語、あるいはイタリア語とを併記したサイトがないので、書くことにしました。 非和声音とは、読んで字のごとく、コードにない音のことですが、本来のコードの音が「ずれている」ととらえた方が直感的にわかり…
プロコフィエフのフルートソナタは、ヴァイオリンソナタとしても演奏されるし、クラリネットにオーケストラ伴奏というのもあったし、大変愛されている曲だ。この第3楽章を取り上げたい。 最初の部分だが、なんか騙された感のある進行である。 下の総譜にフル…
とにかく妙な曲である。「戦争の悲惨を忘れてはならない」というのだが、確かに1,2楽章とも陰鬱な音楽であるが、それ以上にプロコフィエフの大半の音楽に比してかなり実験的であり、響きもあまりよくないように思う。案の定、この曲はジダーノフ批判にさらさ…
1994年作品「春」バイオリンとピアノのための-をimslpにアップロードしました。パート譜も作りましたので、誰か演奏してください(請)初演するなら今がチャンス! Finaleによる自動演奏はこちら。どうも16分音符が変な具合に強調される不具合がありますが…
クラリネットとピアノのための「海へ」"À la mer" pour clarinette et piano 高校の時に書いたクラリネットとピアノの小品(5分半ほど)です。1978年1月28日の記録があります。 この曲はちゃんと転調もしてるし(爆)(f moll からd mollへの転調が美しいー…
ドボルザークも相当なものだが、ベートーベンの野暮ったさは筋金入りである。ヴァイオリンソナタ第3番の終楽章を取り上げてみたい。冒頭の主題も相当なものだが、この二番目に出てくるテーマも野暮ったさにかけては引けをとらない。 音はこちら。 なぜこれが…