Jun Yamamoto音楽を語る

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クラシックのおいしいところをつまみぐい https://jun-yamamoto.wixsite.com/jun-yamamoto

MYM(Masochistic Yellow Medicine) Live at 横浜 Hey-Joe

夕べは、このライヴを聞きに行きました。

日程:2017年6月3日(土)
会場:横浜 Hey joe
Masochistic Yello Medicine (MYM)
Reddyo(Vo & Voice)
稗田 麻実(Pf)
成川 正憲(Gt)
西村 雄介(Ba)
山崎 彰(Dr)

以前、自由が丘マルディグラで聞いたときとはかなり印象が異なります。場所がゆったりしている分、出音はよかったと思います。特に後半のドラム・ソロなど、前回も「かなりまとまりが出てきた」という感想を書いていますが、よく響いていたように思います。細かい音符がきちんとおさまるところにおさまるのがよくわかる。

それと、マルディグラの時は失礼ながら存在感の薄かったギターが、自らのオリジナル曲を3曲も入れるということで、ずいぶん前に出てこられて、一種双頭バンドの様相を呈してきましたね。成川さんのソロで始まって、稗田さんのアコースティックピアノが入ってくるなんていうのは定番ですが、非常に魅力的な響きですよね。ギターは今回は音が太く、前に出てくる感じで大変よかったと思います。いわゆるオーヴァードライブを聞かせた伸びる音ではなく、クラシックギターに近いアプローチをとっておられるのがユニークだと思います。

Reddyoさんのオリジナル曲もよかった。ご自身でも言っておられましたがファンキーなものが根っこにあってお得意なのだろうと思います。だから、オリジナルとかEW&Fなんかはとてもよく合っている。CDでも聞かせていただきましたが、スタジオ録音ではもちろんすべての楽器がクリアに録れているのでいいのですが、Hey-Joeのようなライブハウスではモニター含め苦しいように思います。ただ、稗田さんの曲の(難しい)ラインを裏声で追うのは、サウンドとしては魅力的です。

出音という意味ではローズも難しいですね。マルディグラでもそうでしたが、ローズの音の本来の美しさが上手く通らないのですよね。印象としてはローズとギターとヴォーカルが団子になってしまうような(たとえが悪くて申し訳ないですが)

話は変わりますが、ファンとしてはもっとベースに主張して欲しいですね。ドラムスがあれだけ派手に暴れているのだから(笑)遠慮する必要なし。もっとバリバリいって欲しいところであります。

聴かせていただいたCD(WAHN)は大変楽しく美しいものでした。ライブの音響の問題がにつきまといますが、こればかりは解決が難しいですね。ただ、今回はグランド・ピアノの音がそこそこ通っていたので、アコースティックピアノに多少軸足を移すのも悪くないかも。でもそうすると稗田さんのローズ的な微妙なコードワークはなくなるんですよねぇ。帯に短し襷に長し。難しいものです。"WHAN"はローズの音がキモでしょうが、端的に言えばライブハウス向きでないのかもしれません。