バルトークの陰々滅々オペラ「青髭公の城」より、第6の扉の開くところの音楽である。非常に特徴的な耳に残るサウンドだが、音の構造としてはそれほど複雑ではなく、半分ずつの第2バイオリン、ビオラ、チェロ、それとフルート3本のフラッター、ホルン2本にA minorの短三和音を鳴らさせて、あとはF# G G# といった音を含ませて、不思議な感じを醸し出している。あとは銅鑼とティンパニのトレモロ、それと極限まで速いフルート、クラリネット、チェレスタ(これが大きい)ハープ二台の絡み合いがこのサウンドを作り上げている。