「モーツァルトの「ピアノソナタ第11番」の自筆譜が発見されました。従来譜と自筆譜で弾き比べると、果たして――。」
という記事がでたけれど、以前からこの部分はいろいろな解釈があって混沌としている。我々がもっとも親しんだ全音版は、
となっていて、a moll で通している。しかし、imslpで探してみると更に二つのパターンがあることがわかる。
この古めかしい譜面では全部cis になっているから、この部分はA durで演奏することになる。
これはまた異なっていて、最初がc で次の小節ではcis cis 三小節目はc である。なんとなく聴けてしまうが、やや奇妙ではある。
さて、Mozartの真意はどれだったのか。