前のエントリーの続きです。
始まって3分の1くらいのところで妙にロマンティックなパッセージがあるのですが、これも細かく見ていくとやっぱり一筋縄ではいきません。最初の部分の調性は間違いなくBb minorですが、だんだん後の方になるとあいまいになっていきます。しかし、この部分はバスがBbで動かないので、調性は揺るぎが比較的少ない。4分の6になってこんどは急にD Majorですが、これもEbの長3和音を伴い、ナポリっぽいですかね。
コードネームは一応振ってみましたが、無理があるので、上の段に和音の骨組みだけ示してみました。和音の当てはまらない部分はスケールを書いてみましたが、あまり意味ないですね。むしろここは小節の後半まるごとBbmへのドミナントなのかもしれません。音はこちら。