Jun Yamamoto音楽を語る

Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい https://jun-yamamoto.wixsite.com/jun-yamamoto

BoA メリクリ

某氏に指摘された、BoAさんの「メリクリ」(2004)の転調問題。サビの「ずっと~ずっと~」に入る直前のコード進行だが、 主部はキーGbで、Db Eb Ab と動いてサビのAbメジャーに転調する。

ここがトリッキーに聞こえるのは、Dbが主調の属和音であるのに対し、これを下属和音とみなしてEbーAbと動いて転調するので、ちょっと不思議な感じがするのだと思う。

 

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全作初演演奏会のお知らせです。

全作初演演奏会のお知らせです。

2023年1月20日(金)開演18:30
台東区生涯学習センター ミレニアムホール

日本音楽集団 PRO MUSIC NIPPONIA 第238回定期演奏会 

日本作曲家協議会(JFC)共催企画「作曲家との火花」にて

​山本準/「いざ出でむ雪見にころぶ所まで 邦楽七重奏のための」初演予定 

演奏:日本音楽集団

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愛知室内オーケストラによる新作初演のアナウンスが出ましたのでお知らせします

愛知室内オーケストラによる新作初演のアナウンスが出ましたのでお知らせします。


2022年11月2日[水]
18:45開演
サントリーホール 大ホール
特別演奏会
指揮:山下一史

オーケストラ・プロジェクト for Chamber Orchestra

(プログラム)

山本準:ディガンマ~オーケストラのための
小坂直敏:ピアノ協奏曲第3番
鈴木理恵子:あゆちの鐘、そして風が ー ヴァイオリンと室内オーケストラのための 
高嶋みどり:Baby Universe Ⅳ ピアノと管弦楽のための

www.ac-orchestra.com

 

J. S. Bach Well-Tempered Klavier Book 1. Fugue h moll BWV869

このフーガは大変複雑である。テーマからしてすべて倚音とその解決の組み合わせになっている。

この答唱が、本来属調で、5度高く(4度低く)出て、冒頭二つの音については変応し、終結部も原調に戻るために変化するのはいいとして、途中から4度高く(5度低く)なっている。この変化はよくあることなのかどうかが気になる。

この部分なんかは、和声音はバスのDだけで、上三声は全部倚和音である。

反復進行の部分はすらすらとわかるのだが、例えばこの23小節目のアルトにH#、バスにHという重複などは相当響きも悪くて気になる。こういう部分が多々見受けられる。リヒテルの淡々とした演奏を聞いていると難なく通り過ぎてしまうのだが、理屈をつけて理解しようとするとなかなか一筋縄ではいかない曲である。

Saint-Saëns Piano Concerto No.5, Op.103 Movt. 2

サン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト」の第二楽章で、ピアノがフシギな音で演奏するところ。長三和音を平行移動させているだけなのだけれど、左手の根音をmfにして、右手の倍音部分をppにしてあるので、ピアノじゃないような音がする。

【追記】これ、左手のト音記号が落ちてるよね。

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