Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Ravel Le Tombeau de Couperin "III. Forlane" (2) (修正版)

RavelのForlaneの続きです。9小節目からで、わかりやすくゆ~っくり弾いたものがこちら

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9小節目からは、まずEmの和音でスタートするものの、いきなり低音でC#のバスを鳴らします。これは将来的には18小節目にG#メジャーに解決しますが(下の譜例)、これはD#m7b5を間に挟み半終止を意図していると思われます。10小節目からはF# minor、のちC# minor と解釈するのが妥当と考えられます。(K先生ご指摘ありがとうございます)

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その後は、骨格としてはG#m-G7-C-G7-CmというパターンをG#からとF#からと二回繰り返し、もとのEmにもどるという形になっています。G#m からG7というのも半音階的に動いて美しいですが、間違いなく掟やぶりですね。

ここの19小節目後半の音使いはまさにモダンジャズで使うフォームになっています。左手で7度3度を、右手で3度13度を取っていますが、3度を何度も重ねて近代的な響きになっています。ジャズで使うときは、左手にGの代わりにAを持ってきて9度も加えることが多いです。むしろ根音のGはベースに任せてしまうわけですね。