Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Schőnberg String Quartet No.1 op. 7

シェーンベルクが十二音技法になる前の作品。一応ニ短調で始まるのですが、到底一筋縄ではいかない。どれが倚音でどれが掛留でどれが和声音なのかわからない。

一応、非和声音と思われる音に赤丸をつけてみましたが…

導音や七度音も解決されずに放っておかれてるみたいだし、普通の意味でのカデンツも成立していない。一応主和音(Dm)ではじまり、ドミナント(A7)を経て主和音の代わりに6度の和音(Bb)に解決しているように見えますが、いろいろな解釈が可能で、調性が多義的になっているとでも申しましょうか、緊張感を湛えた不思議な音楽です。音はこちら。

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