Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Dvorak Piano Quintet No. 2 Movt.1

ドボルザークのピアノ5重奏曲第二番。愛すべき曲であります。ドボルザーク独特の転調を第一楽章冒頭部分で見ていきます。

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チェロが優しい旋律をA Majorで朗々と歌いますが、11小節目の最後の8分音符がG#ではなくGナチュラルになって、A minor になります。(伴奏のピアノもGになっています)13小節目は、A minorのナポリの6度(IIb)ですね。

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25小節目からC Majorになり、29小節目からB Majorへの旅が始まります。Cから5度音を半音あげてCaug、もう半音上げてAm、もう一つ上げてC6#(=C7)。次は変わった進行でFではなくGの第一転回形になります。あくまでC7ではなくC6#でA#はBに解決し、Cも半音下がってBに解決、次にDm7の第二転回形、続いてダメ押しでGが出てきて、今度はGの5度音が半音上がってGaug。ここまでメロディーとバスは3度を保ちながらEとCから順に下がってきます。ヴィオラが途中の音を拾いながら飛び回ります。

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前と同じ形でEmになり、G6#になり、Bの第二転回形から型どおりF#7になってこれがBに解決してB Majorを確立します。