Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Bill Evans-Style "Autumn Leaves" by David Magyel

古典中の古典です。Magyel氏が、"Portrait of Jazz"のスタイルで見事なプロトタイプを与えてくれていますので見てみます。音はこちら

f:id:jun_yamamoto:20180517144344p:plain

4小節目のコードワークはモーダルなアプローチですが、F/Gと見てもいいように思います。F/GでBb Major の代わりということですね。そのままダイアトニックに下がってEb Majorになります。12小節目、本来Bb MajorのところE7を持ってくるリハーモナイゼーション。アルトに9thをもたせてよい響きです。しかも半音下がってGm7の形におさまります。18小節目は、Am7b5をA7で置き換え、しかもG C# F#というモダンな響きを使っています。F#は13thですね。これが半音すべりこんで、次のD7+9になります。

f:id:jun_yamamoto:20180517145057p:plain

20小節目のF#は+7の音ですが違和感がないですね。次のAb7の7度音を先取りしているといってもいいかもしれません。21小節目の頭はAb7になっていて、一種の倚和音でしょうか。ドミナントのD7の裏コードでもありますが。23小節目の二拍目裏が不思議なコードで、メロディーの一番大事な音なので凝ってみましたということでしょうか。理屈から言えば D F Gb B F はF7とすればそれぞれ、13th root -9th +11th root なんですが、root がトップにきてしかもオクターブで重ねてさらにトライトーンのBを持ってくるというかなりファーなコードだと思います。27小節目の最後のGm6も配置がいいですね。美しい響きだと思います。31小節目の最後の和音も同じくGm6なんですが、D F# A というDの長三和音をまるごとのせて大変響きのよいコードになっています。