Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Jun Yamamoto "3 Arabesques for String Quartet" (1)

5月に初演する拙作、「弦楽四重奏のためのアラベスク」。こちらが、プログラム・ノートになっております。まず第一楽章ですが、
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第一楽章 Correntemente
波打ちながら連続する16分音符6つを単位とする流れを中心として、これに附点8分音符および8分音符を単位とするリズムが交錯する。コーダは速度を落とし、Tranquillo となって第二楽章への導入となる。
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なんのことやらわからないのがプログラム・ノートというものではないでしょうか(違

「波打ちながら連続する16分音符6つを単位とする流れ」といってもわかりにくいですよね。楽譜で見ていただいたほうが早いと思いますが、譜例の21小節目からのAと示したのがそれです。青い線で示した部分ですが、音は順にa h cis c h b となっていまして、これがしつこく繰り返されるモチーフであります。a h cis と全音全音で上がっていって下がるときにc h b 半音・半音・全音と降りてくるという音形がテーマです。

ノートで「附点8分音符を単位とするリズム」というのがBでありまして要するに16分音符を3+3としたもの、「8分音符を単位とするリズム」というのがCで、2+2+2としたものです。散々やりつくされたリズムですが、それで新味が出せるか、というところが見所ですねぇ。

これらが交錯して音楽を形作っていくわけですが、なるべくよい響きを求めてということで、どの瞬間にも思ったような和音になるようにするのに大変苦労しております。(そうは聞こえないかもしれませんが)この楽章だけでおそらく一年くらいはかかっていますが、演奏すると3分弱です。


初演は5月25日(木)19:00開演、すみだトリフォニーホール小ホールです。

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