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Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Satie Gnossiennes No.5

www.youtube.com

要するに一聴、さまようのである。しかし、よく見てみると必ずしも形式がないわけではない。コード進行は、

 

[1]  G   C  Am  Em  G  D  Bm  Em D Bm

[2] E7(13) * F#m/A  E7 F#m/A  E7 * G D G Bm Em A7 *Bm/D  

[2'] E7 * F#m/A E7 *F#m/A E7  G  D  

 

[1']  G  C  Am Em  G  D  Bm  Em

[3] C  *F  G7  *Am/C  D7(13)  G  D7  G  D7 *F  C  

 

[1]  G  C Am Em G D Bm Em D Bm

[2] E7(13)  *F#m/A  E7  *F#m/A E7 *G D G  Bm Em A7 *Bm/D

[2'] E7(13)  *F#m/A  E7  *F#m/A  E7  *G D

 

[1'']  G  C  Am Em  G D Bm  Em

 

Gから始まる[1]の部分が4回繰り返されており、緩やかなロンドのような感じである。そもそもこの[1]のテーマが一つも属和音主和音というような古典的な進行を含まず、メロディーも順次的にかつ装飾的で彷徨う性格をもっている。

f:id:jun_yamamoto:20170330152205p:plain

特徴的なのは、赤字で示した進行だが、属七に、解決しない6度音(13thということもできる)を付加した和音が、バスは「正しく」完全4度上行するのだが、実はバスは次の和音の3度音で第一転回形になっているというパターンである。e.g. E7(13)  F#m/A

これが彷徨い感を醸成する。

青字で示したのは、属七が短三度上がって転調するパターンである。e.g. E7 G

*をつけたのが、古典的な和声ではない進行で耳が彷徨うところである。