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Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Grieg Piano Concerto Movt. I (2)

グリーグのピアノコンチェルトの第一楽章のカデンツァのところ。

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DmからE7の動きは原調のイ短調、次のGm7からA7の動きは下属調ニ短調になっている。E7にはいる直前のD#の音は倚音でEに解決する。A7の直前のG#も倚音でAに解決する。

 

次のBbの和音は、イ短調上のナポリの6度である。形どおり第一転回形(バスに第3音のDが来る)となっている。普通のナポリの6度であれば、これにすぐドミナント(この場合はE7)が続く。実際そうなっているのだが、ここではまずG#が鳴ってE7を感じさせるのだが、次の和音が一筋縄ではいかない和音である。

下からD# C Fで、トップで先ほどなったG#とあわせて、D# C F G#。読み替えれば、Eb C F Ab であるから、形としては、Fm7の第4転回形で、7度音がバスとなっているが、機能的には、ドッペルドミナントと解釈すべきではないか。

イ短調のドッペルドミナント(属和音E7の属和音)はB7であるが、B7b5b9 と考えれば、B D# F A C であり、ここで根音が省略されて、D# F A C ここで、さらに7度音のAが半音低い倚音になっていて最後にAに解決する。

全体としてはドッペルドミナント(B7)、これが、Amの四六の和音に解決すると解釈できるのではなかろうか。

違うかな。