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Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Schönberg Kammersymphonie Nr. 1 E-Dur op. 9

シェーンベルクの作品番号の若いものには好きな曲が多い。これもそう。

編成が斬新だったので当時は賛否両論あったようだが、それ以上に音の使い方がすごい。

だいたい、ホ長調と銘打ってあり、最初にホ長調の調号がかいてあるのに、ハナからこれである。とりあえず半音上のヘ長調に終止する。音はこちら。喧嘩を売っているとしか思えない。

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つづいて有名なホルンによる完全4度を積み重ねていく動機が提示されて、そのあとに主題が続くが、私としては次の第二主題(?)が大好き。音はこちら。コードネームと、さらに最上段に黒玉で和音の構成をメモしてある。

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これも最初から、Fm Db という進行の直後に F#m Dという進行をもってくるという過激さ。この楽譜では第二バイオリンの16分音符を拾ってしまったのでごちゃごちゃしてしまったが、もともと細かい仕事ではある。便宜上コードネームを振ってみたが、無理がある。二段目の最初の和音はどう表現していいか悩む。メロディーにDナチュラルがあって、和音にはD#(Eb)が含まれている。しかし、実際の演奏を聞くと無理に聞こえないのが不思議である。二つ目の下向き赤矢印から、同じ調でテーマが繰り返されるが、バスがすき放題に動くので、和音を求めて耳がさまよってしまう。この曲の初演時のショックはすごかっただろうと容易に想像がつく。

 

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