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Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

【閑話休題】4和音は10種類。(ごめん、まだあった)12種くらい。

同じ根音(ルート)を持つ、長三度と短三度の組み合わせによる和音は4和音は8つ、厳密には7つしかない。このほかにも長二度を含む4和音が2つあり(C7b5とCaug7)これについては後述する。

長三度は半音4つ分、短三度は半音3つ分であるから、音の間隔が3つあって、それぞれが4か3であるような組み合わせを考えればよい。2の3乗、すなわち8つである。

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最初の二つは同じもので、3つの音程がすべて短三度のものである。Cdim7は、C diminished 7の略で、日本語では減七の和音という。これは最低音のCから最高音のCbbの音程が減7度であることによる。CからBだったら長七度、CからBbなら短七度、さらに短くなってCからBbbまでであるから減七度、すなわち減七の和音ということである。減七度は長6度と同じ音程(半音にして9つ分)である。

次は、Cm7b5 3+3+4である。最後の音程だけが長三度になっているのでhalf-diminished 7thともいう。これは短調のII度の和音として頻出する。(長調のVII上にも出てくる)

普通にminor 7th といった場合は次の3+4+3だが、5度音(ここではGb)がGではなく半音下がっているのでb5とつけて表現する。

3番目(上の段の右端)はCm7 3+4+3 である。長調のII度上、III度上、Vl度上に出てくる。短調ではI度、IV度がminor 7thになる。

下の段の左端、3+4+4は、Cm7Maj7である。Cm7と違って、最高音がBbではなくBに鳴っているので長7度の意味でMaj7とつけるのが慣例である。

次が4+3+3のおなじみのC7である。長調のV度、(和声的短音階の)短調の5度に出てくる。7をつけるのはいわずもがなであるが、長三和音に短7度の音が加わっているからである。

下の段3番目もおなじみのCmaj7、所謂メージャーセブンスである。4+3+4になる。長調ではI度上、IV度上に現れる。短調ではIII度上、VI度上に現れる。

 あと二つ。

最後から二番目は4+4+3で、CaugMaj7。4+4を含むので、Cと5度音のG#の間が増5度になる。これを英語でaugmented というので略してaugと書く。かつ、この和音ではBの音が入っており、Cからは長七度になるのでMajor 7th の意味でMaj7と書くのが慣例である。

 最後は4+4+4でCaug である。合計で12、すなわちオクターブ上になってしまうので、実質的にはこれは三和音である。

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では、長2度を含む和音は、これらの和音のうち4ないし3を2で置き換えても転回形を作ると2は半音10個分になり、上の譜例の上段のように4+3+3の組み合わせと同じになる。

例外は4が二つに加わった場合である。これは4+4+2のCaug7(augmented 7th)とC7b5(7th flat 5th)の二種類しかない。4+4+2では、合計が10になり、12から10を引いた残りも2になるため、4+4+2+2で一オクターブを構成するか、4+2+4+2でオクターブを構成するかの2種類しかないためである。あとは転回形と同じになる。例えば下の段右端の例では、2+4+4は4+4+2と同じになり、Daug7と同じ形になる。

真ん中のC7b5は特殊な和音である。C7b5は減五度(増四度)上のGb7b5と同じ構成音になる。したがってこの和音は減五度違いの和音と互換性があることになる。

(追記)某畏友よりCmaj7b5はないのか、というご指摘をいただきました。そこでその周辺を検討してみました。

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suspended 4thを考えに入れなければ、ご指摘のCmaj7b5くらいですかね。あとは本質的に別の和音と考えたほうがよさそうです。あと、これも限界的なのですが、CmMaj7b5というのを入れてもよさそう。ただ、これは上3つの音はBの三和音ですけど。

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また、intervalのすべての可能性をいれて、転回形をのぞいたものでは43種あるという結論に達しております。なにかございましたら、またインプットよろしくお願いします。