Jun Yamamoto音楽を語る

Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい https://jun-yamamoto.wixsite.com/jun-yamamoto

Debussy Arabesque No. 1

ネタの使いまわし第二弾。

ドビュッシーアラベスク第1番の気になるところ。

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この70小節目、これがなんともこの気になる。

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一番上がオリジナルの場合だが、まず1にかけて平行8度がある。それはいいとして、3の和音、ソプラノとバスがオクターブで しかも第3音を重ねている、さらに4の響きが空虚な感じ、この辺が気になる所以じゃないか。

こちらの耳がバークレーメソッドやドイツ音楽に毒されすぎてるのかもしれないけれども。この部分、もっとも普通に考えれば、中段のような感じにすればまっ たくフツーになる。要するに70小節目を完全に次の和音(Aメージャー)への属和音と考えてドミナントモーションにしてしまう。しかし、結果は惨憺たるものだ。

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そこでちょっと妥協して最下段の 9-10-11-12 っていう動きはどうだろう。

これも11-12 のところがちょこまかして形が悪い。それにドビュッシーはここはあくまでドミナントモーションを避けたかったわけだろうから、これも違う。

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やっぱりオリジナルでいいのか。

前回これを持ち出したときにはいろいろ対案があったのだが、ファイルが見当たらない。すみません。