Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Ravel Menuet Antique

リクエストいただきました。ラヴェルの古風なメヌエットでありますが、この感じはシャブリエの影響が感じられますね。音楽そのものはラヴェルらしいものですが、特に終止形とかが。

 

最初の部分ですが、F#mで始まって 5度調の C#エオリアンで終止します。終止は型どおりII-V-Iで、D#m7b5 G#m C#m です。普通ならC# minorでG#7がくるべきところG#mで三度音がB#ではなくBが来るところが短音階ではなくエオリアンである所以です。

 

出だしは、トップのF#を置いておいて、トリプル倚音(BとDとE#がAとC#に解決)、次もトリプル倚音でG# B D がそれぞれ F# A C#に解決して、F#mを確立します。同じ音型が2小節目の左手に現れますが、基本的にこの部分はF#mと解釈してよいと思います。最初のE#からC#への解決というのが解釈的に無理があるような気もしますが、F#へ解決というのはないので、こう考えるしかないかなと思います。

5小節目の二拍目からは16分音符のウラの方に和音がくるという特徴的な形で、モーダルに上昇、バスは下降していって、C#エオリアンのカデンツにはいります。

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