2016-02-29 Faure String Quartet op.121 1st movt. Beginning part フォーレの最晩年の弦楽四重奏曲は、聞いている限りスムーズであるが、非常に自由な発想で書かれている。最初の部分だけ分析を試みる。結論から言うと、和声は機能的であるよりも色彩的・旋法的に傾き、増三和音や4度5度重ねの和音を使って調性をより自由にリフレッシュさせているといえる。声部の動きも自由自在で、フォーレの遺言とでもいうべき傑作だと思う。