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Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Wagner ジークフリートの葬送行進曲

いかにもワーグナーらしいなぁと思うところはたくさんあるので到底網羅しきれないが、ちょっとしたところにもワーグナーっぽさはあって、例えば「神々の黄昏」第3幕第2場のあとの間奏曲「ジークフリートの葬送行進曲」の3分半ほど立ったところだが:f:id:jun_yamamoto:20160228213701j:plain

調号は変ホ長調だが、この部分は変イ長調である。1.の部分の和音進行とかワーグナーっぽくないですかね。I度(Ab)からIII7(C7)を経てVI度(Fm)に解決して長3度上のハ短調に転調する。

2.のところはバスがhを鳴らしているのにメロディーはbになっているという微妙な不協和音なんですが、これもそれらしい感じ。
3.の部分は2小節の間、一言で言えばEdim Eの上の減七和音なのですが、全体は骨組みだけ示せば4.のように7度音と9度音の交代をして、Eb7に落ち着く形です。この間にも7小節目のテナーの半音進行とか9小節目のソプラノのDナチュラルを経過する半音進行とか、魅力的なところがたくさん見られます。
ほんの数小節とってみてもいろいろと勉強になるワーグナーでした。