Jun Yamamoto 音楽を語る

クラシックのおいしいところをつまみぐい http://jun.la.coocan.jp

Dvorak Symphony No.9 "From the New World" Movt. 2

超有名曲であるし、アナリーゼもあるのだろうが、自分で参加することに意義がある、というオリンピック精神の下(?)やってみた。 スコアは、臨時記号のつけ方についてあまり統一がとれていない。最大公約数をとって略式のピアノリダクションを作ってみた。…

Mozart String Quintet No.5 KV593 Movt. 4

ハイメラン=アウリッヒ(中野吉郎・訳)クヮルテットのたのしみ(アカデミア・ミュージック)に付録2として訳者の中野さんの文章がついている。 ヨハン・トストという1755年生まれの音楽愛好家が、WAモーツァルトの弦楽五重奏に勝手な変更を加え、170年…

Oración del músico (音楽家の祈り)

コロンビアのミュージシャン、DIEGO GALÉ氏のFacebookの書き込みにあった、Oración del músicoを、Google翻訳に手伝ってもらって英訳しました。 8行目のdiscipline以下のところがもうひとつよくわからないが、これは音楽家としては普遍的な祈りであろうと思…

「ドクターX~外科医大門未知子」のテーマ オーケストラ編曲版

TVドラマ「ドクターX~外科医大門未知子」のテーマをオーケストラにアレンジしたものです。 なにしろ病院には縁が深いものですから、いつも興味深く拝見してます。権力争いと「御意」軍団はどこの会社でも見られることで、そういう意味では普遍的なドラマ。…

「3つのアラベスク~弦楽四重奏のための」初演 5月25日(木)19時開演 JFCアンデパンダン展 すみだトリフォニー小ホール

山本 準作曲「3つのアラベスク~弦楽四重奏のための」が初演されます。 5月25日(木)19時開演 JFCアンデパンダン展 すみだトリフォニー小ホールです。 山本 準 作品公開演奏 今後の予定 ●「曽我部清典×直井紀和トランペット・トロンボーンデュオvol. 1」 2…

バイエル修了程度で(おそらく)弾けるベルリオーズ「断頭台への行進」 Berlioz Symphony Fantastique Movt. 4 "Marshe au Supplice" 2 hands-piano

ベルリオーズの音楽は非常にストレートなので、代表作である幻想交響曲も、単純化さえすれば、ピアノでその骨格をなぞることはそれほど難しくはないのではないか、と思って第4楽章の「断頭台への行進」をピアノ編曲してみた。 あの疲れを知らないリストが、…

Tchaikovsky Symphonic Fantasia "Francesca da Rimini"

Tフランチェスカ・ダ・リミニの第一部、大盛り上がりのところに出てくる木管主体のパッセージ。この手のテクスチュアを伴う木管の速いパッセージはワーグナーにもR・シュトラウスにも出てきますが、仕掛けはだいたい同じように思います。 チャイコフスキーの…

Chopin Piano Sonata No.2 Movt. 4

ショパンの葬送行進曲を含む有名なソナタの第4楽章。両手のユニゾンで、速いし4ページしかないし、あっという間に終わってしまい、ソナタの終楽章としてはいかがなものか、と思わざるを得ない。 Wikipediaには「両手のユニゾンが最初から終末間際まで続き、…

Sibelius Symphony No.3 Movt. 3

シベリウスの第3交響曲の第3楽章。練習番号8の手前のところ。ほぼ全員で8分音符3つのモチーフを繰り返しながら上がっていくところなのだが、ちょっと変わった響きを持っている。 上の譜例(音はこちら)の10小節目だが、Gb になっている。ここの和音はCの保…

Hindemith Kammermusik Nr. 1 Movt.1

ヒンデミットのKammermusik 第1番。 第一楽章からして相当ユニークかつ攻撃的な音楽で、木琴(Xylophone)が大活躍するのだが、ピアノも結構すごいことが書いてある。これをやらないとあの響きにならないのですね。左手でEb minor 右手で D Majorを手を交差さ…

Bartok String Quartet No.5 Movt. 1 (2)

バルトークの弦楽四重奏曲第5番の第一楽章の180小節目から8小節。 これは既に何度も出てきているモチーフだが、改めて全楽器の斉奏で示され(A Cb B C D Eb) このあと15回、「入り」がある。 1 A から 上行 2 D# から 上行 3 Eb(D#) から 下行 4 A から 下行…

「Jun Yamamoto音楽を語るークラシックつまみぐい」これまでの記事リスト

はてなブログって、今までの記事の一覧というのが見にくいですね。 面倒なのでこの辺で一度、リストを作りました。もう自分でも何を取り上げたかわからなくなっているので、次に書くときに「これは書いてないよな」という確認用に使おうと思っています。ご参…

Bartok String Quartet No. 5 Movt. 1

バルトークの6曲の弦楽四重奏曲はどれをとってもすばらしいと思うが、特に5番が好きだ。 第一楽章の14小節目からの一節だが、いかにも対位法でございという顔をしているのだが、よく見てみるとよく言えば融通無碍、悪く言えば結構ご都合のなんちゃって対位法…

Poulenc Piano Sonata for 4 hands Movt. 1

Poulenc の4手のピアノ・ソナタ再び。第一楽章冒頭部分。 これ、ぜったいバカにしてるよね(笑)「おーばけなんだ、おーばけなんだ、おーばけなんだけれど…」 www.youtube.com

Jun Yamamoto "3 Arabesques for String Quartet" (1)

5月に初演する拙作、「弦楽四重奏のためのアラベスク」。こちらが、プログラム・ノートになっております。まず第一楽章ですが、================第一楽章 Correntemente 波打ちながら連続する16分音符6つを単位とする流れを中心として、これに附点8分音符お…

20世紀音楽の始まり

ドイツロマン派の終わりはどこなのか。ワーグナーのパルジファルが1882年、ブラームスの最後の交響曲が1885年である。ワーグナーは1883年に死に、ブラームスは頑張ったが、1897年に死んでいる。シェーンベルクが「浄夜」を書くのが1899年、まさに20世紀の前…

Satie Gnossiennes No.5

www.youtube.com 要するに一聴、さまようのである。しかし、よく見てみると必ずしも形式がないわけではない。コード進行は、 [1] G C Am Em G D Bm Em D Bm [2] E7(13) * F#m/A E7 F#m/A E7 * G D G Bm Em A7 *Bm/D [2'] E7 * F#m/A E7 *F#m/A E7 G D […

Jazz A Capella Group "Accent"-Vocal Group History and Styles

アカペラグループのスタイルの解説つきのショーケース。大変参考になります。 www.youtube.com "Accent"のページはこちら。 www.patreon.com 一つずつ、勉強させてもらおう。 これは割合ストレートですね。C7の次にF#7が来るのは所謂裏コード(増4度上)です…

Prokofiev Violin Concerto No.1 Movt.3

Digitalian's Alchemyで取り上げられていたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第一番。終楽章の第一主題を取り上げてみたい。音はこちら。 主題の4小節目にGm の和音からハープとともにBbm7に入るのがなんとも魅力的で、大変プロコプロコした(?)ところだ…

Dvorak String Quartet No. 13 Op. 106 Movt.3

ハイメラン/アウリッヒの「クヮルテットのたのしみ」を読んでいる。自分では弾けないのでわからないが、確かにこれは弾きにくそうだ。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第13番作品106の第3楽章。Un poco meno mossoのところの第二バイオリンのダブルストップ。…

Haydn String Quartet No. 64-5 "Lark" Movt. 1 (2)

ハイドンの弦楽四重奏曲、通称「ひばり」の第一楽章の35小節目。音はこちら。 これはハイドンの発明じゃないかと思うのだが、長二度でぶつけた2音(赤の枠で囲んである)から始まるパッセージだが、基本的に第一バイオリンは順次上行して、つぎつぎと転調し…

Haydn String Quartet No.64-5 "Lark" Movt. 4 Finale

ハイドンの有名な弦楽四重奏曲、通称「ひばり」の第4楽章フィナーレですが、「これぞ掛留音」という見本のようなところがあるので、引用します。57小節目からですが、第一バイオリンと第二バイオリンが交互に掛留音とその解決を見せてくれます。 56小節目の…

Mozart Piano Concerto No.23 K 488 Movt. 2

モーツァルトの23番のピアノコンチェルト。イ長調。もともとモーツァルトのピアノ協奏曲は名曲ぞろいなのだが、わけても終わりのほうの数曲はすごいですよね。ピアノも美しいが、オーケストラも精妙で、とりわけ木管楽器の扱いは素晴らしい。 この曲の第二楽…

Schubert Piano Sonata No. 20 D 959 post.

某所で話題になったシューベルトの最晩年のピアノソナタである。弦楽四重奏第15番にも執拗な固定音程のペダルとでもいったものが見られるが、この曲では、調性すら危うくなりほとんどコントロールを離れてしまっているように聞こえる。 第一楽章の285小節目…

椎名林檎「おとなの掟」TVドラマ「カルテット」主題曲

TBSーTV火曜ドラマ「カルテット」の主題曲、椎名林檎さんの「おとなの掟」は歌詞といいメロディといい、名曲だと思います。Videoもよくできていますよね。 思わず、コピーしてしまいました。例によって4声体にして、コードネームを振ってあります。音はこち…

Ringo Shiina "Otona no Okite" Theme for the TV series "Quartet"

TBSーTV火曜ドラマ「カルテット」の主題曲、椎名林檎さんの「おとなの掟」は歌詞といいメロディといい、名曲だと思います。Videoもよくできていますよね。 思わず、コピーしてしまいました。例によって4声体にして、コードネームを振ってあります。音はこち…

演奏家に必要なものの優先順位(Hierarchy of Needs for Musiciansの邦訳)

次のページを訳してみました。 Musicians' Hierarchy of Needs graphs - Classic FM おまけ。

ショーターとハンコックから、次世代のアーティストへの公開レター(非公式勝手訳)

Open letter by Wayne Shorter and Herbie Hancock (原文および対訳ー勝手訳 by Jun Yamamoto) -------------------------------- To the Next Generation of Artists, 次世代のアーティストへ We find ourselves in turbulent and unpredictable times. 荒…

Liszt Etudes D'Exécution Transcendante, S 139 - 4. Mazeppa

リストの曲はなぜあんなにつまらないのか。 たとえば、超絶技巧練習曲の第3曲「マゼッパ」。一連の曲の中ではマシだと思うが、例えば出だしのところ。 最初の部分はピアニストはいろいろ工夫して意味ありげに弾くが、単なる減七の和音の連続であり、半音ずつ…

Rachmaninoff Rhapsody On A Theme Of Paganini, Op.43 - Variation 11

ラフマニノフのおそらく最高傑作である、パガニーニの主題によるラプソディー作品43。第11変奏は、アルペジオ主体のほんの一瞬で終わる変奏なのだが、最後の部分が気になっていた。おそらくピアニストはこの部分を含め、まるっと記憶してしまうのだろう…